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新社屋建設にあわせ、映像設備を全面リニューアル

2021年9月、東日本放送様は社屋移転にともないスタジオサブシステムの大規模リニューアルを行いました。今回の移転では旧社屋時代からの設備更新に加え、同局初となる様々な新機能を追加。以前は、マスター室に設置したマニュアル卓でショートニュースを運行していましたが、今回ニュースサブにOTCを導入することで報道担当者のみで簡単に番組送出ができるよう改革しました。また、旧社屋時代はテープベースの運用だったため1階の報道フロアや編集室から2階のサブまでテープを持って駆け上がっていましたが、業務効率化を図るべくファイルベースシステムへ移行しました。

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導入理由
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高い信頼性と初めてでも使える分かりやすさが決め手に

スタジオサブシステムの構築を担当した技術局 放送技術部の岩間様はシステム選定時をこう振り返ります。
「ファイルベースとOTCは初導入だったため実際に運用するメンバーとともに吟味しました。各メーカーさんにデモを実施していただき、まず初見で“分かりやすい”、“操作しやすそうだ”という意見が多かったのがパナソニックさんのシステムでした。また、今回の更新ではルーターを共有化した統合的なサブをつくる前提で検討しており、我々が求めるスペックを有していて多くの実績もあったため採用を決定しました」

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導入後の効果
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制作サブ(第1サブ)

使いやすいライブスイッチャーで円滑なオペレートを実現

第1サブは、月曜から金曜までの午前中の生放送情報番組や夕方のニュース番組、その他土曜のニュース・スポーツ番組や収録番組などで運用されています。様々な番組にマルチに対応できるよう、スイッチャーはAV-HS8300を60入力20出力、3ME(4KEYER/ME)+8DSKで採用。さらにAV-HS8300はオプションボードを追加するだけで12G-SDIに対応できるため、将来の4K映像制作にも備えられると好評です。
技術局 放送技術部 制作技術の木谷様は、「AV-HS8300のリサイザー機能でワイプのつくり込みが非常に楽になりました。出演者のカメラ映像と枠のテクスチャを一緒に拡大・縮小したり移動したりできるため、突然ワイプの位置を変えて欲しいという要望が入った時なども大変便利です」と語ります。

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12G-SDI対応ライブスイッチャーAV-HS8300。60入力20出力、3ME(4KEYER/ME)+8DSKで採用。
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写真:ライブスイッチャーAV-HS8300
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第1サブ横のラック室にスイッチャー、ルーター、ファイルベースをコンパクトに格納。右側2架がファイルベース架で左側4架がVIDEO架。
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写真:第1サブ横のラック室
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第1サブのTK/D卓に配置された送出サーバーのOA端末。
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写真:送出サーバーのOA端末
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ファイルベースシステム

サブ、OTCとの連携で取材から送出まで一括管理

ファイルベースシステムは、テレビ朝日系列各局で使用されている報道支援と連携させました。報道支援で取材予定を入力するところから始まり、取材した素材のインジェスト、文字起こし、インジェストされた素材の編集、報道支援からのOA項目入力、送出サーバーへの書き出しなど、一連のニュース番組の制作フローを一括で管理することが可能です。さらに、サブやOTCと連携させたことで、第1サブのOA端末やニュースサブのOTCの操作により、送出サーバーに書き出されたOA素材を再生することができ、最後にアーカイブするまでをファイルベースから一気通貫で行えるようになっています。
ファイルベースシステムの導入を担当した技術局 放送技術部の山形様は、「ファイルベースとOTCの連携により報道の中で業務を完結できるようになったことは導入後の大きな効果でした。また、ファイルベースから素材サーバー再生ができる点も助かっています。これまでは、系列各局への素材配信をする際にマスターにテープを持って行き、マスター経由で送信していたのですが、現在はインジェストした素材がそのまま送れるようになったため、持っていく手間、マスターさんの手間、それにともない連絡を取り合う手間など、多くの業務が削減されました」と語ります。
また山形様は、「今回ファイルベースは初めての導入でしたが、パナソニックさんのファイルベースシステムはMAMの画面やGUIが直感的で分かりやすく、初めて使用する人間でも簡単に操作することができます。それから文字起こし機能が搭載されている点も好評で、記者会見などの長時間の文字起こしにとても役立っています」と語ります。

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報道フロアの中央付近に設置されたファイルベース端末。目の前にはニュースサブ、その隣には編集室があり、配置からもワークフローの効率化が伺える。
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写真:ファイルベース端末
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報道フロアのファイルベース端末の素材検索画面。
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写真:報道フロアのファイルベース端末の素材検索画面
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報道フロアのファイルベース端末の素材サーバー再生画面。
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写真:報道フロアのファイルベース端末の素材サーバー再生画面
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報道フロアのファイルベース端末のメディアインジェストタッチパネルモニター。
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写真:メディアインジェストタッチパネルモニター
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編集機にもMAMがインストールされているためインジェストされた素材の編集もスムーズに行える。
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写真:編集機にもMAMがインストールされているためインジェストされた素材の編集もスムーズに行える
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ニュースサブ

簡単操作のOTCにより報道担当者1名での番組運行を実現

東日本放送様では初の導入となったOTCシステムは、ショートニュースや緊急ニュースで活用されています。岩間様は、「旧社屋ではマスターにマニュアル卓を設置してショートニュースを放送していましたが、新社屋ではマスターにサブ機能は置かず、報道担当者だけで運行できることを目指しOTCを導入しました。OTCに初めて触れる者ばかりでしたが分かりやすいので簡単に覚えることができ、現在では技術スタッフも付かず報道担当者1名とアナウンサー1名でショートニュースを運行することができています。OTCの導入により、いつ起こるか分からない緊急時の放送もその場にいる報道担当者のみで対応できる体制となり、技術スタッフの負担も軽減しました。またOTCは選挙特番でも活用しており、第1サブで地上波用の番組をマニュアル運用し、ニュースサブではインターネット配信用の番組をOTCで送出できるようになりました」

緊急時にはキューシートの作成なしで迅速な送出が可能

OTCとファイルベース、そしてループレックシステム(緊急地震速報を受信した際に県内各所の情報カメラ映像を自動で呼び出すシステム)と連携した機能「素材ポン出し機能」は、地震発生時など突発的な放送をさらに迅速に行えると好評です。岩間様は、「緊急時には素材ポン出し画面に情報カメラの映像や中継映像などが自動で表示されます。そして番組キューシートを作成することなくタッチパネル上から誰でも簡単に送出することができます。地震の多い地域ということもあり、その場にいる人間だけで緊急時の初動対応ができるこの機能は非常にありがたいです」と語ります。

2つのサブのルーターを共有することで省力化を実現

ニュースサブと第1サブが連動したことで、さらなる業務効率化が可能になったと木谷様は語ります。
「今回新社屋では第1サブとニュースサブのルーターを共有化したので、第1サブのマルチビューをニュースサブに送ることが可能です。たとえば選挙特番など、ニュースサブのモニター台数を増やしたいとなった時には非常に便利ですね。また、事前にVEさんが第1サブで設定してからニュースサブに渡せるため、わざわざニュースサブに行かなくて済むようになったことも業務効率化につながりました」

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ニュースサブの様子。モニターはアームで動かせるため、アーチ状にモニターを並べることでワンマンオペレーションがしやすい設計になっている。
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写真:ニュースサブの様子
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緊急時に情報カメラ映像や中継映像が自動で表示される「素材ポン出し」画面。タッチパネルを押せばすぐに送出が可能。
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写真:「素材ポン出し」画面
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OTC卓。中央2つのモニターがOPT画面と16面操作端末。
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写真:OTC卓
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ニュースサブには2MEライブスイッチャーAV-HS6000を配備。マニュアル運用を行う際に使用する。
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2MEライブスイッチャーAV-HS6000
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番組進行と連動したOPT画面の表示。
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写真:OPT画面
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タッチパネルで急な素材差し替えにもスムーズに対応可能な16面操作端末。
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写真:16面操作端末
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送出サーバーのOA端末画面。サーバーの状態やプレイリストを表示。
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写真:送出サーバーのOA端末画面
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納入機器
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制作サブ(第1サブ)

  • 12G-SDI対応ライブスイッチャー AV-HS8300

ニュースサブ

  • 2MEライブスイッチャー AV-HS6000

ルーティングスイッチャー AV-WM7400

ペリフェラル棚 AV-PF3000シリーズ

  • 棚板(電源二重化) AV-PF30U2
  • SDAユニット AV-PF30M1
  • 2CH SDAユニット AV-PF30M2
  • AVDLユニット AV-PF30M3
  • MUXユニット AV-PF30M4
  • DMUXユニット AV-PF30M5

OTCシステム一式

  • OTC制御装置本体 AV-SA3000
  • OTCサーバー
  • OPT端末
  • 残時間端末
  • 16面送出端末

ファイルベースシステム一式

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制作サブ/ニュースサブ系統概略
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制作サブ/ニュースサブ系統概略
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ワークフロー概略図
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ワークフロー概略図
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お客様の声
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構築中に追加したい機能が出てきても柔軟に対応していただき、ストレスなく新社屋移転を終えることができました

今回、サブとOTCとファイルベースを一括でパナソニックさんにお願いしましたが、連携させる上でのトラブルも一切なく、最後までスムーズに構築していくことができました。また、構築していく中で「この機能が足りない」や「やはりあの機能は欲しい」など追加の要望をお伝えしたこともありましたが、いつも柔軟に応えていただけたことは非常にありがたかったです。コロナ禍での移転作業でしたが、技術の方の返答も早く、全くストレスなく進めていくことができました。(技術局 放送技術部 山形様)

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株式会社東日本放送 技術局<br>
放送技術部 マネージャー 兼 情報システム部 山形 将己様(写真中央)<br>
放送技術部 マネージャー 岩間 健一様(写真左)<br>
放送技術部 制作技術 撮像 木谷 智寿様(写真右)<br>
※所属は取材時のものです。
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写真:山形様、岩間様、木谷様
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お客様紹介
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コンセプトは“地域に開かれたテレビ局”

株式会社東日本放送(khb)様は1975年に開局したテレビ朝日系列のテレビ局です。今回の移転では近年人気が急増している仙台の副都心「あすと長町」に新社屋を建設。目の前に広がる巨大な広場では地域を活性化する様々なイベントを開催し、また社屋1階には地元の人々が集えるホールやカフェを整備しました。

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2021年に移転した新社屋外観。
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写真:新社屋外観
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写真:スタジオサブシステム・OTCシステム・ファイルベースシステム
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サブタイトル
スタジオサブシステム・OTCシステム・ファイルベースシステム
場所
東北
業界タイプ
マイグレーション用ケーススタディ
No
説明
サブシステム、OTC、ファイルベースを連携させ、効率的な番組制作を実現する新社屋が誕生。
課題

新社屋への移転にともない、ワークフローを刷新する新しいスタジオサブシステムを導入したい。

ソリューション

制作サブ・ニュースサブのルーティングスイッチャー(ルーター)を共有化し、サブ間の素材の受け渡しができるよう設計。また、サブ、OTC、ファイルベースの相互連携により取材から編集、番組制作、送出までをシームレスに行えるトータルシステムを構築。

引用

サブ、OTC、ファイルベースをパナソニックさんに一括でお願いしたことで、連携させる上でのトラブルも一切なく、非常にスムーズに構築していくことができました。

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株式会社東日本放送 技術局 放送技術部 マネージャー 兼 情報システム部 山形 将己様
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